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■第2回座談会テーマ『うちの奥様』

ここは不思議な不思議なパラレルワールド。
そこで出会った4人の旦那様は、それぞれ自分の妻のことを語り合っていた。

【沖田】 まさか土方さんが結婚するとは思いませんでしたよね。

【土方】 そりゃこっちの台詞だよ。よくもまぁ、お前の相手なんざしてやってるもんだ。

【沖田】 いきなり随分ないいぐさですね。もしかして喧嘩売ってます?

【土方】 てめえが吹っかけてきたんだろうが!

【原田】 まあまあ、土方さんも落ち着けって。総司も絡むんじゃねえよ。


【天 の 声】 ……落ち着かれたでしょうか? そ、それでは早速質問を。それぞれの奥様について語って頂けますでしょうか?

【沖田】 奥さんについて語れって、随分漠然とした言い方だよね。そんなんじゃ答えられないと思わない?

【天 の 声】 う……っ

【斎藤】 ……総司。それぐらいにしておけ。話が進まぬ。

【天 の 声】 斎藤さん、適切なフォローありがとうございます。それでは皆様、よろしくお願いします!

【斎藤】 しかし、何を話せばいいのか…。


【原田】 うちのは恥ずかしがりやでいけねえ。ま、そこが可愛いっちゃ可愛いんだけどな。

【斎藤】 ほう……左之と結婚すると、千鶴は恥ずかしがり屋になるのか。

【原田】 お前のとこはどうなんだよ?

【斎藤】 (しばし悩む)……帰るとすぐに出迎えてくれて、体調を気遣ってくれる優しい……だな。

【沖田】 なんか最後の方聞こえなかったけど?

【斎藤】 ……っ。俺は果報者だ。

【原田】 お~お~斎藤が惚気てるぜ。ま、当然だけどな(我妻賛美)


【斎藤】 そ、総司はどうなのだ?

【沖田】 僕? 幸せに決まってるじゃない。
あんなに可愛いお嫁さんもらったんだからね。

【斎藤】 そ、そうか。

【原田】 なんで斎藤が照れてるんだよ。

【斎藤】 ……っ。ふ、副長はいかがですか?

【土方】 俺んとこか? あいつは心配症だからな。いつも怒られてるぜ。

【沖田】 へ~土方さんを怒れるなんて、千鶴ちゃんってすごいんだね。

【土方】 お前に付き合える方がよっぽどすごいと思うがな。

【原田】 千鶴は芯がしっかりした女だからな。あいつが捕まえててくれなきゃ、土方さんが生きてる事はなかっただろ?

【土方】 ……そうだな。

静かな沈黙が場を覆う。


【原田】 ま、全員千鶴と結婚して幸せってことだな。

【斎藤】 ああ。

【沖田】 そうだね。

【土方】 江戸の女は気が強くて大変だけどな。

【沖田】 大変なのは土方さんとこの千鶴ちゃんだけでしょ? っていうか、土方さんが口うるさく言われるようなことするからじゃないですか?

【土方】 悪かったな。

【原田】 まあ、まあ。俺んとこも気強いぜ。こうだって決めたら、俺がいくら言っても聞きやしねえからな。総司はどうだ?

【沖田】 ん? 僕のところは違うかな。いつも顔を真っ赤に染めてるよ。

【斎藤】 ………。

【沖田】 一くん、今全然違う想像してたでしょ?

【土方】 相変わらず千鶴は振り回されてるみてえだな。


【天 の 声】 では最後に、奥様への想いを一言どうぞ。

【土方】 あいつがいなきゃ、俺は最後まで突っ走ってた。憎しみと戒めに捕らわれた俺を救いだしてくれたのはあいつだ。残った命くらい、惚れた女のために使ったって構わねえだろ?

【斎藤】 同感です、副長。

【原田】 すべてを賭けられるくらい、惚れこんじまった相手だからな。

【沖田】 僕が素直に自分を見せられるのは、
あの子の前だけだからね。

総合判断『どの旦那様も奥様にベタ惚れ』
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